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「ビジョントレーニングの重要性」について

こんにちは、代表取締役の友永正之です。今回は「ビジョントレーニングの重要性」についてお話させていただきます。

2019年6月14日(金)、視機能トレーニングセンターJoyVision 代表 北出勝也先生をお迎えして職員向けのビジョントレーニング研修を行いました。

 

 

弊社に通うお子様でも「文字の読み書きが苦手」「ボ―ルのキャッチが苦手」といった、目と手の協調に必要な動作が苦手というお子様がみられます。

このような苦手の理由の一つとして「眼球運動」の起因が考えられます。

文字を読む際に「目で文字を追っていく」事が必要ですが、その際は眼球だけを動かしながらスムーズに文字を追っていきます。

この「眼球だけを動かす」動作が苦手なお子様は、学校の授業で音読や黒板の文字を書き写す事がスムーズに行えず時間を要してしまうため、学習意欲はあるのにどうしても勉強についていけなっていく事が考えられます。

 

障がい種別の一つに「学習障がい(LD)」がありますが、この障がいをもつお子様に「眼球運動」の苦手さを併発しているケースが多くあると言われています。

またそのようなお子様は、「模写」「ボールキャッチ」が苦手だったり、首都圏では生活に必要となる「電車にのる」行動に於いて、下車する駅に到着しているのに気が付かず乗り過ごしてしまうケースを耳にします。

これは電車がホームに到着する際に、動きながら駅名看板を見ることが困難であることが考えられます。

本人が静止している状態で目的物を目で追う動作が苦手なわけですから、動きながら追うのは更に大変なのです。

この眼球運動をスムーズにするトレーニングが「ビジョントレーニング」です。

トレーニングメニューは、学校等で授業の初めに短時間に全生徒で行うものや、病院・療育センター・児童発達支援・放課後等デイサービス等で行う個別や集団で行えるものなど数多くあります。

また、自宅で日常生活の中で簡単に取り組めるものもあります。

このトレーニングを行うことで眼球運動をスムーズにしていく事は可能で、文字の読み書きや生活動作がスムーズになった例は多くあります。

勿論、学習障がいや自閉症などを併発している場合などはその症状自体を治癒することは困難です。

しかしながら、ビジョントレーニングを通して文字を読んだりすることがスムーズになれば他の併発症状があっても本人は少しでも生活しやすい状態になることが考えられます。

 

 

「自己肯定感」という言葉を多く耳にしますが、人間が幼少期、学齢期を経て大人に成長していく過程ではこの「自己肯定感」の維持が大変重要とされています。

その中でも学齢期の「学習」が人生の中で訪れる大きなターニングポイントであり、その後の長い人生のモチベーションの基礎になると言われています。

本人の持つIQ値はお子様毎に様々だと思いますが、本人が勉強したくても「思うように文字の読み書きができない」のは大きな障壁です。

このように出来るだけ早期からビジョントレーニングを行うことは、学力のみならず、その後の長い人生においての「自己肯定感維持」に大きな影響を与えることになると考えます。